2014年10月4日土曜日

「白猫であろうが黒猫であろうが、ねずみを捕まえる猫はよい猫である」

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中国の前国家主席鄧小平氏が経済発展を促すために発表した「白猫であろうが黒猫であろうが、ねずみを捕まえる猫はよい猫である」という発話は皆さんご存知ですか?
「白猫・黒猫」は中国の経済発展を目指している象徴と言えます。

先日、中国江西省を訪れました。
江西省の省都、南昌市の市中心部に赣江(かんこう)と言う河が流れています。
この河にかかっている「八一大橋」に「猫」の像があります。
像には次のようなエピソードがあります。

橋の建設中に、共産党の中央幹部が南昌を視察しました。
橋はほぼ完成していました。
この日はとても暑く、視察していた人たちは日影がほしいと思いました。
中央官僚は、橋桁に「(日影を作るために)ここに何か石像を飾る予定があるのか?」と
南昌の役人に聞いたところ、何も計画をしていなかったので、「まだです!」と答えました。
しかし役人は緊張のあまり南昌なまりで答えてしまいました。
南昌の方言で「まだです(还没)」は、標準語の「くろねこ」の発音と似ています。
中央幹部は「くろねこ」と聞いて、鄧小平の前述の言葉を連想しました。

「黒猫」は中国の経済発展を目指している象徴です。
中央官僚は「黒猫」の像を橋に飾ることを計画していることを絶賛しました。
勘違いさせてしまった地方役人はしかたなくこの橋に「黒猫」像を置きました。

今日の飛躍的な中国の発展は、改革開放政策なくして考えられません。
その改革開放の舵取りを行ったのが鄧小平であり、「白い猫でも黒い猫でも、ネズミを捕まえてくれさえすればいい猫だ」という言葉は、社会主義(白猫)国家に市場(黒猫)経済原則を導入するという前例のない試みと言えます。

中国は確かにアジア第二位の経済大国になりました。
「ネズミ」を捕ること(経済発展)を第一とする路線が後戻りできないなら、今後の中国は大きな課題を抱えていることになりますね。